「自分は社会的な地位が低い」と感じている人はカロリーを大量に摂りたがる②

(2019年7月) オランダで開催されていた "Society for the Study of Ingestive Behavior" の年に一度の寄り合いで発表された南洋理工大学(シンガポール)などによる研究で、社会的に不利な立場にあると食欲が増すことが示されました。出典: Perception of lower socioeconomic standing stimulates appetite

貧乏人には肥満が多いことが知られますが、それはエネルギー密度の高い不健康な食品のほうがコスト的に買い求めやすいからだけでなく、貧乏であることによって食欲が増進するからでもあるかもしれません。

研究の方法

複数名(人数不詳)の被験者に、社会経済的状態(経済力や社会的地位)が非常に高い水準にある人と社会経済的状態を比較させて、自分の社会経済的地位が低いことを実感させました。

結果

自分が恵まれていないことを実感した被験者たちは、試験中に提供された食事で摂るカロリーが増え、自分の皿によそう食べ物の量が増え、飲料に含有されるカロリーの差に敏感になりました。

こうした被験者はさらに、食欲ホルモン「グレリン」の血中濃度も増加していました。 グレリンは胃から分泌されるホルモンで、食欲を増す作用があります。

逆もまた然り?

日々の生活に感謝する日記または普通の日記を2週間にわたり書かせるという試験を行ったところ、男性では(*)、感謝日記のグループは普通日記のグループよりも(色々な食品の)食事量が減りました。
(*) 原文に明示されていませんが、おそらく被験者には女性も含まれていたはずなので、男性での食事量が減り女性では減っていなかったのでしょう。