過去7日間に自然と触れ合って過ごす時間が○○○分間以上の人は心身が健やかであることが多かった

(2019年6月) "Scientific Reports" 誌に掲載されたエクセター大学などによる研究で、自然の中で一定時間以上を過ごす習慣がある人は幸福度が高いという結果になりました。

研究の方法

自然の中で時を過ごすのが健康や精神衛生に有益であることが期待されていますが、どれだけの時間をそうして過ごすと良いのかは十分に研究がなされていません。

そこで今回の研究では2万人弱の男女を対象に、過去7日間に余暇を自然の中で過ごした時間(1時間刻みで把握)と主観的な健康状態や幸福度との関係を調べました。

データの分析では、居住地域の緑の豊かさなどまで考慮しました。

今回の研究者をインタビューした動画。 具体的な「自然」のイメージが登場。

結果

過去7日間のうちに自然の中で過ごすことがなかったグループに比べて、2時間以上を自然の中で過ごしたグループは「自分の健康状態は良好だ」と回答する率(オッズ比)および「私の幸福度は高い」と回答する率が高くなっていました。

例えば過去7日間に自然と戯れて過ごす時間が120~179分間のグループでは、この数字は+59%(健康状態)と+23%(幸福度)でした。

クリックで拡大 上部のグラフ(?)が「自分の健康状態は良好だ」と回答した人の多さで、下部のグラフが「私の幸福度は高い」と回答した人の多さ。 上のグラフも下のグラフも、左端が「自然の中で過ごした時間が0分」で、右端が「自然の中で過ごした時間が300分以上」。 「自然の中で過ごした時間が0分」が比較基準です。
「自分の健康状態は良好だ」や「私の幸福度は高い」と回答する率が最も高かったのは過去7日間に200~300分間を自然の中で過ごしたというグループで、この時間がそれ以上増えても健康状態や幸福度はそれ以上増していませんでした(*)
(*) 上掲のグラフとは別の分析。 この数字に対応するのはこちらのグラフ

高齢者や長期的な健康問題を抱える人に限って分析しても同様の結果でした。

120分間という時間が1週間のうちにどのように配分されるかは問題ではありませんでした(例えば、日曜日に自然の中を2時間散歩するのでもいいし、平日の昼休みに自然の中を散歩するのでもいい)。

補足

研究者は次のように述べています:
  1. 自然と触れ合う時間が2時間未満/週では効果が期待できない。
  2. ことさらに体を動かす必要はない。ベンチに座ってるだけでもいい。
  3. 「自然」と言っても森や林である必要はない。 海岸や公園でもいい。
  4. 今回の結果を前向き研究で確認する必要がある。