中高年男女100人超にブルーベリー毎日1カップを半年間にわたり食べ続けさせてみた

(2019年6月) 英国の研究グループが100人超の中高年男女にブルーベリー毎日1カップを半年間にわたり食べ続けさせた結果を "The American Journal of Clinical Nutrition" に発表しています。

研究の背景

ブルーベリーにはアントシアニンがたっぷり含まれており、2型糖尿病や心血管疾患(心臓病や脳卒中)の予防に役立つのではないかと期待されていますが、こうした疾患のリスクが高い人達を被験者とする長期間にわたるランダム化比較試験はこれまでに行われていませんでした。

研究の方法

メタボリック・シンドロームの構成要素を3つ以上抱えている50~75才(平均63才)の男女115人(平均BMI31kg/m。男性68%)を次の3つのグループに分けて半年間を過ごしてもらいました:
  1. ブルーベリー150gを食べるグループ
  2. ブルーベリーを75gしか食べさせてもらえないグループ
  3. 偽ブルーベリー(*)を食べさせられるグループ
(*) デキストロース、モルトデキストリン、果糖を主成分とし、アントシアニンではない何かで着色され、ブルーベリーの香りをまとわせた紛い物。 偽物とバレないもんなのでしょうか? 私は偽ブルーベリーを絶対に見破る自信があります。

結果

ブルーべり150gを半年間にわたり食べたグループでは血管内皮機能が向上(1)したり、動脈スティフネスが改善したり(2)しました。 インスリン抵抗性や血圧などにはブルーベリーを150g食べたグループでも改善していませんでした。

(1) 流量依存性拡張(FMD)が1.45%増加していた(数字が大きいのが良い)。

(2) 動脈スティフネスの指標の1つである脈波指標が2.24%下がっていた(数字が小さいのが良い)。 もう1つの指標であるPWVに変化は見られなかった。

ブルーベリーを75gしか食べさせてもらえなかったグループでは、検査項目が何1つとして改善していませんでした。

ブルーベリー150gを食べる習慣を続けて心血管疾患のリスク要因が色々と改善されることによって、心血管疾患になるリスクが12~15%低下するという計算になります。

コストの問題

研究グループは「心血管疾患を予防するためブルーベリーを食生活に組み込むべきである」と述べていますが、残念なことにブルーベリー150gは実はかなりのコストがかかります。

私が食べている冷凍のブルーベリーは100g100円ぐらいですが、今しがた Amazon で値段を見てみると100g200円~300円ぐらいの製品も多いです。 仮に100g200円の製品を毎日150gも食べるとすると1日で300円、一ヶ月では9千円にもなってしまいます。

ブルーベリーに期待される健康効果は心血管に限ったものではないでしょうけれど、それにしても毎月9千円の出費は大きい。 4人家族なら3万6千円にもなります。 10人家族ならなんと9万円!

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この研究は "US Highbush Blueberry Council" という団体(名称からして米国のブルーベリー業界団体でしょう)の資金提供により米国農務省などによる監督のもとで行われました。