アジア諸国におけるビタミンE欠乏の状況

(2019年5月) デリー大学(インド)などの研究グループがアジア諸国におけるビタミンE欠乏の状況についてまとめたレビューを "International Journal for Vitamin and Nutrition Research" に発表しています。
著者: Anku Malik et al.
タイトル: Vitamin E status in healthy population in Asia: a review of current literature

レビューの要旨

  1. ビタミンEは脂溶性の抗酸化物質で、主にαトコフェロールという形態で血中に存在する。 ビタミンEが欠乏すると、運動失調症・神経障害・貧血などが起こることがある。
  2. アジアに住む健常者のビタミンE血中濃度の状況を調べた31の研究に目を通したところ、データが十分ではなかったものの、大部分の年齢層でビタミンEの不足者が大勢を占めていた。 子供(乳幼児~思春期)では67%、成人では80%、高齢者では56%、および妊婦では72%でビタミンEが欠乏していた(「欠乏」の基準は各グループで異なるし、基準が統一されてもいない)。
  3. ビタミンEは摂取量についても過不足についてもこれまであまり注意が払われてこなかった。 データが不足しているため、今回の結果は確定的なものではない。