(2019年7月) ペンシルバニア州立大学が不安症とカフェインに関するプレスリリースを発表しています。 (出典: The Medical Minute: Anxious? Cut Down on Caffeine)
プレス・リリースの要点
- カフェインは適量を摂取するならば、抑鬱が生じている人であっても集中力を増したり幸福感をもたらしたりしてくれることがある。
- しかし摂取量が多過ぎると、眠れなくなったり落ち着かったり神経質になったりする原因となりかねない。 動悸・吐き気・腹痛が起こることもある。
- 不安症に悩む人はカフェインが不安症の症状を引き起こしたり悪化させたりする恐れがあるので、カフェインの摂取に注意が必要である。 どの程度の量のカフェインが自分にとっての適量であるのかを見極めること。
- 不安症とカフェインの関係はあまり話題に上らないので、不安症の人は自分のカフェイン摂取に思いを巡らせてみると良い。 カフェインに過敏な体質というのもある。
- 一般的にカフェイン摂取量は、50~200mgが「少量」とみなされる。一度に400mgを超えて摂るとカフェインの不快な副作用が生じやすい。
- カフェイン摂取量は体重に基づいて判断すると良い。
- 子供は体が小さいのでカフェインの悪影響も大きい。 1日あたりの摂取量を100mgまでとすべし。 カフェインを含有する製品がなにげに多いので要注意。
- スターバックスの「トール」サイズのカフェイン含有量は250mg。 自宅で淹れたコーヒーなら大体100mg/杯ほど。 コカ・コーラ1缶(たぶん350ml)は35mg。 エナジー・ドリンクは1本で400mg近いカフェイン含有量であることも。 マウンテン・デューは1缶55mg。
- ビタミン剤などのサプリメントにもカフェインが含まれていることが多い。 いちど成分表示を見てみることをお勧めする。
- カフェインは、てんかん・肝疾患・慢性腎疾患・一部の心臓疾患・甲状腺疾患の薬と相性が悪いことがあるので、カフェインがこうした疾患のコントロールの妨げとなる恐れがある。