ガンの治療にケトン食が役立つかも

(2019年8月) パラケルスス医科大学の研究グループによるレビュー。 "Molecular Metabolism" 誌に掲載。

レビューの要旨

  1. ケトン食は高脂肪・低糖質でタンパク質をしっかりと摂る食事である。
  2. そのケトン食は多くのタイプのガンにおいて、標準的なガン治療(化学療法や放射線療法)の効果を高める(sensitize、増感させる)効果があるように見受けられる。
  3. この効果は、ケトン食がガン細胞の代謝の再プログラミングに付け入る(ガン細胞にとって好適でない代謝環境を実現する)ことによって生じると考えられる。
  4. ケトン食は安全性も高いし、ガン治療の補助療法として有望である。
  5. ただし、ケトン食がガン治療に効果を発揮するメカニズムを明確にするため、分子レベルでの研究をもっと行う必要がある。 また、実際の治療での利用のしかたを探るため、臨床試験ももっと行う必要がある。