ガン患者は記憶力が低下しにくかった

(2019年6月) "Jama Network Open" に掲載されたカリフォルニア大学などによる研究で、ガン患者は記憶力が低下しにくいという結果になりました。

今回の研究の意味

ガンの病歴がある人はアルツハイマー病になることが少ないというデータがあります。 早死にやアルツハイマー病と認定される率の違いなどがその原因なのかもしれませんが、発ガンと神経変性(アルツハイマー病は神経変性疾患)の間に何らかの関係があるという可能性も考えられます。

研究の方法

ガンの病歴がない米国人 14,583人(平均年齢66才。58%が女性)を最長で16年間(平均11.5年間)にわたり追跡調査しました。 追跡期間中には2年に1度、ガン(非メラノーマ性のガンは除く)の発症(医師による診断を自己申告)や記憶力を調べました。

結果

追跡期間中に 2,250人がガンと診断されました。

ガンになった人は、ガンと診断される以前の10年間における記憶力の低下率(低下幅)が、ガンにならなかった同年代の人に比べて10.5%軽微でした。

ガンと診断された後にも、ガンにならなかった人に比べて記憶力の低下率が3.9%軽微でした。