コレステロールは心臓病/脳卒中に悪くないにせよ肝臓には悪い

(2019年10月) "Porto Biomedical Journal " に掲載されたポツダム大学(ドイツ)のレビュー。

レビューの概要

食事コレステロールの心臓病/脳卒中への影響が従来考えられていたより随分と軽微であることが認められつつある。

しかしながら動物実験でもヒトの研究でも、良性の脂肪肝から致命的となり得る非アルコール性脂肪性肝炎への移行を食事コレステロールが助長しかねないことを指し示すように思われる。

コレステロール・エステルとコレステロールは肝細胞に蓄積し幹細胞の機能を損なう。 すると、酸化ストレスと小胞体ストレスが炎症促進性サイトカインの放出を引き起こして、肝細胞にアポトーシス性あるいはネクローシス性(壊死性)の細胞死が生じやすくなる。(以下略)

というわけで、食事コレステロールは肝臓にとって有害となりかねない。 特に、脂質過酸化に好適な多価不飽和脂肪酸(具体例として記載されていたのは大豆油)と同時に食事コレステロールを摂ると有害となりやすい。