タイトル: Meat intake and risk of hepatocellular carcinoma in two large US prospective cohorts of women and men
著者: Yanan Ma et al.
著者: Yanan Ma et al.
研究の方法
米国に住む33~55才の女性看護師12万人超が参加した "Nurses' Health Study and the Health Professionals Follow-up Study" と呼ばれる調査データを用いて、肉類の摂取量と肝細胞ガン(肝臓ガンの中でも一般的なガン)になるリスクとの関係を調べました。
調査では、食生活などをアンケートで調べたのち32年間にわたり肝細胞ガンの発生状況を追跡調査しました。
結果
追跡期間中に163件の肝細胞ガン(HCC)が発生しました。
肉類の摂取量に応じて3つのグループに分けた中で、加工赤身肉の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べてHCCのリスクが84%増加していました。
生鮮赤身肉(スーパーで生で売られている豚肉や牛肉など)の摂取量とHCCリスクとのあいだには関係が見られませんでした。
鶏肉の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べてHCCのリスクが40%低下していました。
魚の摂取量が最大のグループも最少のグループに比べてHCCのリスクが30%低下していましたが、統計学的な有意性に問題がありました(95% CI: 0.47-1.05, Ptrend = 0.10)。