ダンベルとバーベルを区別する方法

筋トレ用の健康器具としてあまりにも有名なダンベルとバーベル。 どちらも筋力トレーニングのために用いる道具ですが、どちらが両手で扱う器具で、どちらが片手で扱う器具でしたでしょうか? この記事ではその謎に迫ります。

ダンベルとバーベル

辞書でダンベルとバーベルそれぞれの意味を調べると次のように説明されています:
  • ダンベル・・・短い棒の両端に球状あるいは円盤状の重量物が取り付けられたもの
  • バーベル・・・棒の両端に円盤状の重量物が取り付けられたもの

ダンベルとバーベルの説明は非常に似通っており、この説明ではどちらがどちらなのか区別が容易ではありません。 ダンベルとバーベルの定義がこんなにも似ているのですから、皆さんがダンベルとバーベルの区別を付けられないのも無理ありません。

しかしながら、上記の説明にもダンベルとバーベルの区別をするためのヒントがいくつか潜んでいます。 それらを手がかりにダンベルとバーベルの区別を付けられないものでしょうか?

ヒントその1

ダンベルとバーベル双方の定義を注意深く見比べると、ダンベルの説明のほうに「短い棒」とあります。

棒が短ければ両手で持つのは困難ですから、重量挙げの選手が両手で持ち上げるのはバーベルダンベルではないと考えられます。

ヒントその2

ダンベルの説明に「球状あるいは円盤状の重量物」とあるのに対して、バーベルの説明に「円盤状の重量物」とあるのも大きなヒントです。

自宅でも使えるような片手で扱う重量物は尖端が球状になっているものをよく見かけますが、重量挙げの選手が持ち上げる重量物は棒の両端が球状になっているのを見た覚えはありません。

ダンベルが片手で使う器具なのに対してバーベルが両手で使う器具である可能性が濃厚となってきました。

ヒントその3

上記の説明があったのとは別の辞書で、ダンベルの説明として "a hand weight for exercising" という表現が使われていました。

"hand weight" は片手で扱う重量物のことでしょうから、これはもう確定でしょう。 ダンベルが自宅で筋トレするのによく使われる器具であり、バーベルが重量挙げの選手が好んで挙げる器具であると考えられます。

確認

Wikipedia でダンベルとバーベルを調べると、やはり皆さんの予想通りダンベルが片手で使う器具(いわゆる鉄アレイ)でバーベルが両手で使う器具(いわゆる... いわゆるバーベル)でした。 ダンベルは4世紀ごろからすでに使われていたそうですよ。

特筆すべきは、Wikipedia(英語版)のダンベルのページに「Not to be confused with barbell, a larger version of the same concept, held with both hands.(バーベルとの混同に注意。 バーベルは両手で扱う大きいやつである)」との注意書きが記載されている点です。 ダンベルとバーベルの区別が付かないのは私たち日本人だけではなかったのです!

Detail of mosaic in Villa Romana del Casale, 4th century AD.

ダンベルとバーベルそれぞれの語源

ダンベル

「ダンベル」は "dumbbell" という英語をカタカナで表記した言葉です。

「ベル(釣り鐘)の内部にあってベルを打ち音を鳴らす部品に似た形状なのにベルが無い」ということで、"dumb bell(無口なベル)" と呼ばれるようになったのだそうです。

"dumb" は「(動物や物が)言語能力を持たない、喋れない」という意味の形容詞です。

"dumbbell" という語は18世紀初頭に成立しました(ダンベルが発生したのは4世紀だが、"dmubbell" という言葉が成立したのは18世紀初頭)。

バーベル

「バーベル」は "barbell" という英語をカタカナで表記した言葉です。

"barbell" という語は19世紀後半に "dumbbell" と "bar" が組み合わさって生まれました。 ダンベルのほうが先輩だったわけですね。

覚え方

  1. ダンベル片手、バーベル両手」と覚えましょう。
  2. バーベルのほうがダンベルよりも先に発生したという貴重な情報は「ダンベル先輩、バーベル後輩」で覚えます。
  3. バーベルが4世紀にすでに存在していたという驚愕の事実を忘れずにいるには「バーベル4世紀」。
  4. バビルは2世という常識中の常識をド忘れして恥をかかないためには「バビル2世」。
  5. 「ロデムとポセイドンと、あと一匹はなんだっけ? 空のやつ」とお悩みのあなたには「怪鳥ロプロス」。