チョコレートの心臓・血管への健康効果(レビュー)

(2019年5月) 米国マウント・サイナイ医療センターなどの研究グループが、チョコレートの心臓・血管への健康効果についてまとめたレビューを"Reviews in Cardiovascular Medicine" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. ポリフェノール類(特にココアが含有するフラバノール)のごとき抗酸化物質は血管内皮の拡張に有益な作用をもたらし、炎症マーカー(体内の炎症の程度を示す血中の物質)を(いい感じに)調節し、血小板凝集・脂質酸化・インスリン抵抗性を低減してくれる。
  2. 近年の介入試験や分子レベルの研究で、フラバノールが豊富なココアが心臓・血管の健康に有益であることが示されている。
  3. これまでの研究からすると、チョコレートを適度に食べるのが、高血圧・血中脂質の問題・冠動脈疾患・心不全・脳卒中・末梢血管疾患の予防に有益かもしれない。
  4. 食べるチョコレートはホワイト・チョコやミルク・チョコなどよりもフラノール(*)含有量が多い(カカオ含有率が高い)ダーク・チョコレートがよろしかろう。
  5. 食べる量は50g程度を毎日あるいは1日おきとすべし。 一週間あたりのチョコ摂取量が10食分(たぶん50gで1食分)を超え始める辺りから、心不全リスクの増加など有害な影響が見え隠れし始める。
(*) 「フラノール(flavanol)」か「フラボノイド(flavonoid)」の間違いでしょうか。 原文: "Darkchocolate is preferred over white or milk chocolate because of the higher flavonol content."