(2019年8月) "JAMA Dermatology" に掲載された前向き研究。
米国に住む女性 75,170人(平均年齢50才)および男性 48,400人(平均年齢54才)を対象に、アンケート調査で食事から摂取するビタミンAやカロテノイドなどの量を調べたのち皮膚ガン(有棘細胞がん。日本人にも多い)を最長で26年間にわたり追跡したところ、ビタミンAなどの摂取量が多いと皮膚ガンのリスクが低下していた。結果の詳細
- ビタミンA摂取総量(食事+サプリ)が最大(1)のグループは最少(2)のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが17%低かった。
(1) 中央値: 女性が 21,691IU/日、男性は 26,539IU/日
(2) 中央値: 女性 6,808IU/日、男性は 7,236IU/日 - 食事から取るビタミンAの量が最大(1)のグループは最少のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが14%低かった。
(1) 中央値: 女性が 16,764IU/日、男性は 19,250IU/日
- レチノール(ビタミンAが動物の体内に存在するときの形態の1つ。ビタミンAと同一視されることも多い)の摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが12%低かった。
- βクリプトキサンチンの摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが14%低かった。
- リコピンの摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが13%低かった。
- ルテイン/ゼアキサンチンの摂取量が最大のグループは最少のグループに比べて、皮膚ガンになるリスクが11%低かった。
- 男女別に分析しても、だいたい同じような結果だった。
- 追跡期間中に 3,798件の皮膚ガンが発生した。