ビタミンDはすごかった(レビュー)

(2019年5月) 米国の研究者がビタミンDの健康効果についてまとめたレビューを Biology 誌に発表しています。
著者: Sunil J. Wimalawansa
タイトル: Vitamin D Deficiency: Effects on Oxidative Stress, Epigenetics, Gene Regulation, and Aging

レビューの要旨

  1. 近年の研究によりビタミンDが筋肉や骨以外の健康にも有益であることが明らかになってきた。 ビタミンDは炎症や過度の酸化ストレスの抑制などの生理機能において大切である。
  2. ビタミンDは全身的な炎症・酸化ストレス・ミトコンドリアの呼吸機能にとって重要であるから、ヒトの老化プロセスにとっても重要である。 ビタミンDの分子的および細胞的な作用により、酸化ストレス・細胞と組織の損傷・老化プロセスが鈍化する。
  3. ビタミンDが不足すると、ミトコンドリア機能が損なわれ酸化ストレスと全身性の炎症が増大する。 ビタミンD不足はさらに、酸化ストレスが関わる代謝性疾患など加齢が関与する疾患(肥満・インスリン抵抗性・2型糖尿病・高血圧・妊娠合併症・記憶障害・骨粗鬆症・自己免疫疾患・一部のガン・全身性炎症疾患など)のリスクや重症度を増加させる。
  4. ビタミンDが十分であると、酸化ストレスが少なく、ミトコンドリアや内分泌の機能が向上し、自己免疫疾患・感染症・代謝の乱れ・DNA修復機能不全などの不具合のリスクが低下する。 それによって美しく健康的に年を取りやすくなる。
  5. ビタミンDには強力な抗酸化作用もあり、ミトコンドリアの調子を整えたり酸化ストレスが関与するタンパク質の酸化・脂質の過酸化・DNA損傷を防いだりするのに貢献してくれる。