タイトル: Prospective Association of Serum and Dietary Magnesium with Colorectal Cancer Incidence
著者: Elizabeth Polter et al.
著者: Elizabeth Polter et al.
研究の方法
マグネシウム摂取量
10,971人のマグネシウム摂取量を調べたのち17.5年間前後にわたり大腸ガン発症状況を追跡調査しました。 大腸ガンの発症数は256件でした。
マグネシウム血中濃度
13,009人のマグネシウム摂取量を調べたのち20.4年間前後にわたり大腸ガン発症状況を追跡調査しました。 大腸ガンの発症数は315件でした。
結果
マグネシウム摂取量
マグネシウム摂取量と大腸ガンになるリスクとの間には関係が見られませんでした。
マグネシウム血中濃度
マグネシウム血中濃度に応じてデータを5つのグループに分けたなかで血中濃度が最低のグループに比べて、血中濃度が下から2番めのグループは大腸ガンになるリスクが30%低下していました。 血中濃度が下から3番めのグループでも32%のリスク低下でしたが、統計学的な有意性が微妙でした(95% CI: 0.47-1.00)。
血中濃度が最高のグループと上から2番めのグループは、血中濃度サイテーのグループとの間で大腸ガン発症リスクに差が見られませんでした。
男女別に分けて分析すると、女性に限り、マグネシウム血中濃度が最高のグループは最低のグループに比べて大腸ガンになるリスクが41%低いという結果でした。
コメント
研究グループは次のように述べています:
「今回の結果が今後の研究で確認されれば、大腸ガンの予防においてマグネシウム血中濃度を適正に維持するのが大切だということになるかもしれません」