マグネシウム摂取量と肺ガンのリスク

(2019年7月) マグネシウム摂取量と肺ガンのリスクの関係を調べたメタ分析が、"International Journal for Vitamin and Nutrition Research" に発表されています。
タイトル: Magnesium intake and lung cancer risk: A systematic review and meta-analysis
著者: Nasim Dana et al.

マグネシウムと肺ガン

マグネシウムは細胞増殖や炎症に影響したり肺機能を維持したりすることで肺ガンのリスクを緩和する可能性があります。

方法

マグネシウム摂取量と肺ガンについて調べ 2018年5月までに発表された5つの研究のデータをまとめて分析しました。 データに含まれる人数は合計58万人超、肺ガンの症例数は9千件でした。

結果

マグネシウムの摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、肺ガンのリスクが12%低下していました。

マグネシウム摂取量別に分析すると、摂取量が300mg/日までであればマグネシウムの摂取量が多いと肺ガンのリスクが17%低下していましたが、摂取量が300mg/日を超えるとリスク低下の統計学的な有意性が失われました(95% CI = 0.78-1.01; p = 0.076)。

結論

研究グループは「今回の結果から、300mg/日未満であればマグネシウムの摂取が肺ガン予防に役立つ可能性があるかもしれない」と述べています。

300mg/日ってどれぐらい?

医薬基盤・健康・栄養研究所によると、日本の栄養ガイドラインではマグネシウムの推奨摂取量は成人の男性で340~370mg/日および成人女性で270~290mg/日、70才以上の男性は320mg/日および女性で270mg/日となっています。

米国のガイドラインでは、成人の男性が420mg/日で女性が320mg/日です。 米国人のほうが、体が大きいので推奨摂取量も多く設定されているのかもしれません。

300mg/日というマグネシウム摂取量は、推奨摂取量に比べて控えめな数字だと言えるでしょう。