マグネシウム血中濃度と抑鬱の程度

(2019年7月) マグネシウム血中濃度と抑鬱の程度の関係を調べたバーモント大学の研究が "Nutrients" 誌に掲載されています。

研究の背景

マグネシウム摂取量が多いと抑鬱が軽いというデータがありますが、マグネシウムのおかげで抑鬱が緩和されているのかは不明です。

そこで今回の研究では横断調査により、マグネシウムの血中濃度と抑鬱の程度の関係を調べてみました。

研究の方法

3,604人の成人男女(平均年齢62才。42%が男性)を対象に、マグネシウム血中濃度を調べたりPHQ(Patient Health Questionnaire)と呼ばれる抑鬱アンケート調査を実施したりしました。

結果

PHQ-2(1)では、マグネシウム血中濃度が1mg/dl増えるごとにスコアが0.25点下がっていました。 マグネシウム血中濃度が正常とされる範囲内(2)にある 3,232人に限ったデータを分析すると、この数字は0.43点でした。

PHQ-9(3)では、マグネシウム血中濃度が1mg/dl増えるごとにスコアが1.09点下がっていました。

(1) PHQ-9の最初の2項目だけを取り出したもの。 過去2週間のうちに「気分が落ち込む、希望がない」と「物事に興味や喜びを感じない」に該当した頻度(まったくない~ほぼ毎日)を尋ねる。 どちらの質問も頻度に応じて0~3点が付与される。 したがってスコアのトータルは0~6点。 3点以上だと「抑鬱陽性」と判定され、PHQ-9による検査が推奨される。 英語版でよければこのサイトで。 Javascript か何かでスコアを自動で計算してくれます。

(2) 1.7~2.8mg/dl。 1mg/dlの意味がとても大きいわけですね。

(3) 完全版PHQ。 スコアは0~27点(だからPHQ-2よりも1点あたりの意義が少ないのでしょう)。 0~4点が「抑鬱なし」、5~9点が「軽微な抑鬱」、10~14点だと「まあまあの抑鬱」、15~19点は「そこそこ~相当な抑鬱」、20~27点は「重症です」。 PHQ-9もさっきと同じサイトにありました。 PHQ-9ではPHQ-2の質問項目に加え、睡眠や食欲の問題、疲労感、活発さ、気持ちの落ち着き、自殺念慮などについて尋ねています。

PHQ-9に自分で回答してみたら10点でした。 「そこそこ」の抑鬱ですね。 人並みと言ったところでしょうか。 5・7・8番目の質問が0点で、6番目が3点、残りが1~2点という内訳です。