乳ガンの抑制には運動とカロリー制限の両方が効果的?

(2019年7月) "Cancer Prevention Research" 誌に掲載されたペンシルバニア州立大学などの研究によると、乳ガンの抑制には運動とカロリー制限を同時に行うのが効果的かもしれません。
タイトル: Physical activity plus energy restriction prevents 4T1.2 mammary tumor progression, MDSC accumulation, and an immunosuppressive tumor microenvironment
著者: William J Turbitt et al.

研究の方法

転移しやすいタイプの乳ガン細胞を用いたマウス実験で、マウスの一群をいくつかのグループに分けて運動させたりカロリー制限(摂取カロリーを10%減らす)をさせたりする生活を8週間続けさせたのち、転移しやすいタイプの乳ガン細胞を植え付けて、それまでの生活をさらに続けさせました。

結果

運動とカロリー制限を並行して行ったグループは、運動せず食べ放題の生活を続けたグループに比べて、当初に発生した腫瘍の成長が遅く(0.369cm3に対して 0.193cm3)、肺への転移が少なく(転移負荷が16.27に対して0.72。p=0.054)、生存期間が延びていました(40日に対して68日)。

研究グループは「腫瘍の成長を減らし転移の進行を遅らせ生存率を改善するには運動とカロリー制限の両方が必要かもしれない」と述べています。 論文要旨には記載がありませんが、運動だけの場合やカロリー制限だけの場合には運動せず食べ放題の場合と予後に差が無かったのでしょう。