乳製品の摂取量と大腸ガンになるリスク(メタ分析)

(2019年5月) スペインの研究グループが乳製品の摂取量と大腸ガンになるリスクとの関係を調べたメタ分析を "Advances in Nutrition" 誌に発表しています。
著者: Laura Barrubés et al.
タイトル: Association Between Dairy Product Consumption and Colorectal Cancer Risk in Adults: A Systematic Review and Meta-Analysis of Epidemiologic Studies.

メタ分析の方法

乳製品の摂取量と大腸ガンになるリスクとの関係を調べた15のコホート研究および14のケース・コントロール研究のデータを分析しました。 データに含まれる大腸ガンの症例数は合計2万2千件超でした。

結果

コホート研究

乳製品(全体)の摂取量が多い場合には少ない場合に比べて、大腸ガンになるリスクが-20%でした。 この数字は牛乳に限ると-18%、低脂肪乳に限ると-24%、チーズに限ると-15%でした。

ただし論文要旨の記述の雰囲気から察するに、大腸ガンの種類別に分析したときに低脂肪乳では結腸ガンのみ(-27%)、そしてチーズでは遠位結腸ガンのみ(-26%)でリスクの低下が見られた模様です。

低脂肪乳製品・全脂肪乳・発酵性乳製品・発酵乳のそれぞれに限った摂取量と大腸ガンになるリスクとの間には関係が見られませんでした。

ケース・コントロール研究

乳製品(全体)の摂取量と大腸ガンのリスクとの間に概ね関係が見られませんでした。 ケース・コントロール研究よりもコホート研究(何年間とか追跡調査するタイプの研究)のほうが信頼性が高いとされています。