体を動かす習慣がある人は炎症が少なかった模様

(2019年6月) "Journal of Physical Activity and Health" に掲載された研究で、運動や通勤通学などで体を動かす習慣と全身的な炎症の程度との関係が調査されています。
タイトル: Is Active Transport and Leisure-Time Physical Activity Associated With Inflammatory Markers in US Adults? A Cross-Sectional Analyses From NHANES
著者: Lee Smith et al.

研究の方法

米国に住む成人男女 3,248人のデータを用いた横断調査で、通勤通学の手段や余暇に行う身体活動(LTPA)と炎症マーカーや、BMI、ウェスト・サイズ、血中脂質などとの関係を調べました。

結果

通勤通学

通勤通学での身体活動のレベルが低い~中程度(1)の人は、C反応性タンパク質(CRP)や白血球数(WBCC)といった炎症マーカーの血中濃度が最高水準であるリスク(2)が低下(CRPは-40%、WBCCは-35%)していました。

(1) 具体的には不明。 電車やバスに乗る合間に歩くとか? 駅まで自転車でその後は電車とか?

(2) CRPやWBCCの血中濃度に応じて5つのグループに分けたなかで血中濃度が最高のグループに属するリスク。
通勤通学での身体活動が高レベルにある(*)人では、CRPやWBCCが最高水準であるリスクが低いということはありませんでした。
(*) 具体的には不明。 会社や学校まで長い距離を自転車で激しく走るとか?

余暇の身体活動

LTPAの高レベルにある(*)場合には、CRPやWBCCの血中濃度が最高水準であるリスクが低下(CRPは-40%、WBCCは-42%)していました。
(*) 具体的には不明。 激しい運動をするとか運動時間が長いとかでしょう。

BMIなど

BMIなどに関しては論文要旨の「結果」のセクションに記述がありません。 身体活動量とのあいだに関係が見られなかったのでしょうか。

結論

研究グループは「通勤通学で体を動かすことや余暇に身体活動を行うことを推奨するのが、心血管代謝(*)の健康の一部の面に有益かもしれない」と述べています。
(*) "cardiometabolic" を訳したもの。 心臓病・脳卒中・糖尿病などを指して「心血管代謝疾患(cardiometabolic diseases)」と呼ぶ。