健康的な食生活と遺伝子の関係

(2019年6月) "The American Journal of Clinical Nutrition" に掲載されたボストン大学などによる研究で、健康的な食生活が遺伝子の発現(活性)に及ぼす影響が調査されています。
タイトル: The American Journal of Clinical Nutrition
著者: Honghuang Lin et al.

研究の方法

米国で行われている "Framingham Heart Study" で調査対象となっている平均年齢66才の男女 2,220人(55.4%が女性)および 平均年齢46才の男女 2,941人(54.5%が女性)のデータを用いて、 DGAI(*)と呼ばれる健康的な食生活の指標への食生活の近さと遺伝子発現状況との関係を調べました。
(*) "2015 Dietary Guidelines for Americans Adherence Index" の略。 検索しても内容を説明する文献が見つからない。 "Dietary Guidelines for Americans" と関係がありそうだが、その関係を明確に示す記述もざっと検索した範囲内では見つからない。 参考までに、"Dietary Guidelines for Americans" の推奨内容は飽和脂肪・糖類・塩分の摂取を控えめにし、野菜・果物・全粒穀物を食べるようにするのが良いという典型的なヘルシー食生活。

結果

19種類の遺伝子の発現状況とDGAIスコアとの間に統計学的に有意な関係が見られました。 こうした遺伝子のなかでDGAIとの関係が最も強く見られたのは "ARRDC3" と呼ばれる遺伝子でした。

動物やヒトを調べたこれまでの研究から、"ARRDC3" は肥満やエネルギー出費の調節に関わると考えられています。