ビタミンB6やホモシステインの血中濃度と死亡リスクの関係

(2019年6月) "European Journal of Nutrition" に掲載された欧州の研究で、ホモシステインが多かったりビタミンB6が不足していたりする人は死亡リスクが高いという結果になりました。

研究の方法

48~75才(平均63.5才)の男女3千人弱(女性は900人ほど)を対象に、血液を検査して色々調べたのち10年間前後にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

ホモシステインの血中濃度が最高のグループは最低のグループに比べて、総死亡リスクが177%増加していました。

ビタミンB6の血中濃度が最高のグループは最低のグループに比べて、総死亡リスクが59%低下していました。

また、ホモシステインの血中濃度が多い場合にはテロメアが短くてIL-6と高感度CRPの血中濃度が高いけれど、ビタミンB6血中濃度が多い場合にはテロメアが長くてIL-6と高感度CRP(*)の血中濃度が低いという相関関係が見られました。

(*) どちらも全身的な炎症の程度を示す物質。

テロメアが最も長かったグループでは、ビタミンB6の血中濃度が高い一方でホモシステインとIL-6と高感度CRPの血中濃度は低いという有様でした。

解説

これまでの研究で、テロメアが短かったりビタミンBが欠乏していたりすると老年性疾患や死亡のリスクが増加すること、そしてそれが酸化ストレスや炎症によるものであろうことが示されています。

ホモシステインはタンパク質を形成しないアミノ酸の一種で、タンパク質やDNAに酸化によるダメージを与えるなどする有害な物質です。 ホモシステインの血中濃度が高い人は死亡リスクが高いというデータがあります。 ビタミンB6は葉酸塩(ビタミンB9)やビタミンB12と同様にホモシステインの分解に関わっています。