女性に限り炎症で無快感症になった

(2019年5月) "Biological Psychiatry: Cognitive Neuroscience and Neuroimaging" に掲載されたカリフォルニア大学などの研究で、女性に限り炎症によって報酬がもたらす快感に反応しませんでした。出典: Inflammation induces anhedonia in women but not men

研究の方法

115人の男女(女性69人)にエンドトキシン(内毒素)を投与して炎症を増大させたうえで、金銭的な報酬を受け取れるゲームをさせて報酬を担当する脳領域の活性を計測しました。

結果

女性でのみ炎症反応が大きいと報酬チャンスに対する脳の反応が低下しました。 男性ではこういうことはありませんでした。

解説

脳の報酬中枢の活性低下はアンヘドニア(無快感症)の兆候です。 アンヘドニアとは物事や活動に対して楽しみを感じないという状態のことで、抑鬱の人に見られる主な特徴の1つです。

女性は男性に比べて抑鬱のリスクが2~3倍も高いというデータがありますが、今回の結果はその理由の1つに当たるかもしれません。

研究者は次のように述べています:
「慢性的な炎症を抱える女性は報酬に対する感受性の低下により特に抑鬱が生じやすい恐れがあるかもしれません」