断続的な断食で(マウスが)カロリー燃焼体質になった!

(2019年6月) "Nutrition" に掲載された研究アデレード大学(オーストラリア)の研究で、断続的な断食(IF)の効果がマウス実験とヒト試験で調査されました。
タイトル: Intermittent fasting increases energy expenditure and promotes adipose tissue browning in mice
著者: BoLiu et al.

マウス実験

方法

オスのマウス複数匹に8週間にわたり高脂肪の食事または普通の食事を与え、(たぶん高脂肪食グループと普通食グループそれぞれを2つのグループ、合計4グループに分けて)その後8週間にわたりIF(エサを与えない日を週に3日設ける。断食日は連続させない)を行わせました(*)

そして、食事日と断食日(IFマウスのみ)に食事量・エネルギー消費量・鼠径部と性腺の脂肪体を調べました。
(*) 「結果」から察するに、エサは食べ放題。

結果

高脂肪食マウスではIFにより体重とエネルギー摂取量(=食事量?)が減りました。 高脂肪食マウスでも普通食マウスでも、鼠径部と性腺の脂肪体が減少しました。

高脂肪食マウスでも普通食マウスでも、エネルギー消費量・食事回数・鼠径部と性腺の脂肪体における脱共役タンパク質1(UCP1)のmRNAの量・鼠径部脂肪体におけるUCP1が増加しました。

UCP1は体脂肪の褐色化の指標なのだと思います。 褐色脂肪ではUCP1が活性化してカロリーを大量に燃焼します。 検索で見つけた "UCP1 in adipose tissues: two steps to full browning" という研究論文にも次のような記述が見られます: a "browning" response, i.e. an increase in the amount (and activity) of UCP1 in adipose tissues(褐色化反応、すなわち脂肪組織におけるUCP1の量(と活性)の増大)

体脂肪の褐色化とは、脂肪を蓄える白色脂肪が脂肪を燃焼するベージュ脂肪(ブライト脂肪)へと変化することです。 体脂肪には白色脂肪(いわゆる普通の脂肪)の他に褐色脂肪(brown fat)というものがあり、ベージュ脂肪とは白色脂肪が褐色脂肪の性質を帯びて脂肪を燃焼する効果を持つようになったもののことです。

ヒト試験

方法

複数名の肥満女性にIFを8週間にわたり行わせ、その前後で色々と調べました。

結果

IFにより体重と体脂肪量が減っていたものの、UCP1のmRNAの量に変化はありませんでした。