果物をよく食べる人は血圧が不健康だったのだが...

(2019年8月) ベトナムで行われ "European Journal of Preventive Cardiology" に掲載された横断研究。

18~69才の女性 1,384人および男性 1,049人の食生活と血圧を調査したところ、果物に関してDASHと呼ばれる食事ガイドライン(*)のスコアが高いと特に女性で血圧が高かった。
(*) 果物を4~5食分/日食べるのが良いとしている。1食分は1/2カップ。ドライ・フルーツ、果物の缶詰、100%果汁ジュースも果物として認められる。 ソースは https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/nutrition-and-healthy-eating/in-depth/dash-diet/art-20050989。
果物に関するDASHスコアに応じてデータを3つのグループに分けた中で、スコアが中程度および最高のグループはスコアが最低のグループに比べて、高血圧のリスク(基準が2つあるので数字も2つずつ)が31%と26%(中程度グループ)および43%と31%(最高グループ)高かった。

高血圧の2つの基準とは、Joint National Committee 7 (JNC7) と 2017 American College of Cardiology/American Heart Association (ACC/AHA) Hypertension Guideline。

中程度のグループの31%という数字(JNC7 に基づく)は、95%CIが0.98~1.76。
野菜に関しては、DASHスコアと血圧や高血圧リスクとの間に関係が見られなかった。 WHOが定める果物/野菜の摂取ガイドラインと血圧や高血圧リスクとの間も関係が見られなかった。

WHOの食事ガイドラインでは果物の缶詰やジュースを「果物」として認めていないのではないかと思う。 "WHO canned fruits" で検索してもWHOのサイトがヒットしなかった。 また、WHOのガイドラインでは100%果汁ジュースの糖分も「遊離糖」として好ましくない物扱いされている。果物の缶詰もシロップ漬けだろうからWHO的にはアウト。

DASHではWHOの食事ガイドラインと違って上記のように、糖類が多いであろうドライフルーツも果物の缶詰もジュースも「果物」にカウントしている。