楽天的な性格と寿命

(2019年8月) "PNAS" に掲載された米国の研究。

研究の方法

女性を10年間にわたり追跡調査した Nurses' Health Study(人数の記載なし) というコホートと、男性を30年間にわたり追跡調査した Veterans Affairs Normative Aging Study(人数の記載なし)というコホートのデータを分析した。

結果

  1. 健康状態などを考慮してもなお、追跡開始当初の楽天性が強いほど85才以上まで長生きすることが多いという関係が見られた。 男女ともに。
    ↑ は85才以上生きる確率。 用量応答関係(~であるほど...)。
  2. 楽天性が最高だったグループは最低だったグループに比べて、85才以上を生きる率が女性では1.5倍および男性では1.7倍だった。 生活習慣を考慮しても、この結果の統計学的な有意性は失われなかった。
    ↑ も85才以上生きる確率。
  3. 女性では、楽天性が最高だったグループは最低だったグループに比べて、寿命(の平均)が14.9%長かった。 男性でも同様だった(たぶん11%ぐらい寿命が長かった)。
    ↑ は平均寿命の長さ。

実用性

研究グループによると、これまでの研究で楽天性は改善が可能であることが示されている。 したがって、楽天性を改善して長生きできるかもしれない。

しかし、私は生活習慣の改善で楽天性を改善できるという研究を見たおぼえがない。 楽天性を改善するには、生活習慣の改善ではなく行動認知療法とかいうやつが必要なのかもしれない。