炎症を促進するタイプの食生活は抑鬱が生じやすかった

(2019年6月) "The Journal of Nutrition" に掲載されたフランスの研究で、炎症を促進するタイプの食生活を送っている人は抑鬱が生じやすいという結果になりました。
タイトル: The Inflammatory Potential of the Diet is Directly Associated with Incident Depressive Symptoms Among French Adults
著者: Moufidath Adjibade et al.

研究の方法

フランスに住む18~86才の男女 26,730人を対象に、食生活をアンケートで調べたのち平均5.4年間にわたり抑鬱の発生状況を追跡調査しました。

そして、食生活アンケートの結果から食事炎症指数(DII)を割り出して、抑鬱のリスクとの関係を分析しました。

抑鬱の基準

追跡期間中に一度でも、Center for Epidemiologic Studies Depression(CESD)と呼ばれ抑鬱の程度を調べるアンケート調査のスコアが、男性では17点以上および女性では23点以上となった場合を「抑鬱発生」とみなしました。

結果

追跡期間中に 2,221件の抑鬱が生じました。

DIIスコアが最大(食生活の炎症を促進する力が最も強い)だったグループはスコアが最低だったグループに比べて、抑鬱になるリスクが15%増加していました。

男女別に分析すると、女性でのみDIIスコアと抑鬱リスクとの関係が統計学的に有意となりました(リスク増加幅は+19%)。 同様に、年齢層別では中年のみ(+16%)、BMI別では25kg/m以上の場合のみ(+29%)で有意な関係が見られました。