生活習慣とガン患者の死亡リスクの関係

(2019年6月) "Plos One" に掲載されたスイスの研究で、生活習慣が健康的なガン患者は死亡リスクが低いという結果になりました。

研究の方法

米国に住む男女を対象に行われた前向きに調査(平均追跡期間は14.5年間)に参加したガン患者522人(*)のデータを用いて、生活習慣と死亡リスク(死因は問わない)との関係を分析しました。
(*) 乳ガンが最も多く、次いで大腸ガン。 その次が前立腺ガン。

生活習慣の内容

以下のそれぞれに該当するごとに生活習慣スコアに1点を加算しました:
  1. BMI が18.5~24.9kg/mの範囲内にある。
  2. 中程度~激しい身体活動を週に5回以上(中程度の激しさの身体活動を週に150分間以上)行っている。
  3. 喫煙歴がない。
  4. 食生活が健康的(Healthy Eating Index のスコアで今回のデータの上位40%に入っている。 Healthy Eating Index については下記の関連記事を参照)
  5. 適度の飲酒習慣(女性は5~15g/日、男性は5~30g/日)がある。

結果

  • 生活習慣スコアが1点増えるごとに死亡リスクが19%低かった。
  • 生活習慣スコアが0点のグループに比べて1~2点のグループは死亡リスクが29%低かった。
  • 生活習慣スコアが0点のグループに比べて3~5点のグループは死亡リスクが43%低かった。
  • 男女別の分析でも、生活習慣スコアが高いと死亡リスクが低かった。

項目別

生活習慣の項目別の分析の結果は次の画像の通りです。
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食生活(Healthy Eating Index)を除いてはどれも統計学的に有意な結果ではありません(横線が縦の点線を横切っている)が、飲酒は死亡リスク低下にまったく貢献していない(黒の点がリスク増加の側にある。ただし横線が縦の点線を横切っているので統計学的な有意性は無い)ようですね。