食欲ホルモン「グレリン」が記憶力に影響?

(2019年7月) オランダで開催されている "Society for the Study of Ingestive Behavior" の年に一度の寄り合いで発表された南カリフォルニア大学による研究によると、「食欲のホルモン」として知られるグレリンが記憶力にとっても重要かもしれません。出典: 'Hunger hormone' enhances memory

グレリン

食欲を増す作用があるとして知られるホルモンであるグレリンは胃で作られるホルモンで、食事の期待(レストランでメニューを眺めたときなど)に反応して分泌されます。 こうして分泌されたグレリンは、迷走神経(消化管と脳をつなぐ神経)に存在する受容体と結合します。

仮説

今回の研究グループは最近、迷走神経が記憶力にも影響することを発見し、この迷走神経と記憶力の関係をつなぐ分子がグレリンではないかと仮説を立てました。

今回の研究

ネズミの実験において、「RNA干渉(RNA interference)」と呼ばれる手法を用いてグレリン受容体の量を減らすことによって迷走神経でグレリンのシグナル伝達を遮断したところ...
  1. エピソード記憶力(いつ・どこで・何が起こったか、例えば初めて学校に行った日のことなどを記憶する能力)が低下した。
  2. 食事の頻度が増加した(ただし1回あたりの食事量は減った)。