著者: Jitka Fialová et al.
タイトル: The effect of complete caloric intake restriction on human body odour quality
タイトル: The effect of complete caloric intake restriction on human body odour quality
研究の背景
これまでに複数の研究で、さまざまな脊椎動物において食事の量や質が体臭の異性にとっての魅力に影響することが示されています。
脊椎動物の一種である我々ヒトにおいても同様に、食事が体臭のクオリティー(quality of body odour)に影響します。 ヒトの体臭のクオリティーが例えば、食べた肉の種類やニンニクの摂取に影響されることを示す研究が存在します。
しかし、(特定の食品ではなく)食事の量がヒトの体臭に及ぼす影響を調べるかどうかはわかっていません。 そこで、今回の研究で、カロリー制限がヒトの体臭に及ぼす影響を調べました。
研究の方法
体臭提供者の女性たち(人数不詳)から、次の3つの時期に体臭サンプルを採取しました:- 普段と同じ食生活をしているとき。
- カロリーを一切摂らずに(水だけで)48時間を過ごした後。
- カロリーを再び摂るようになってから72時間後。
体臭サンプルは、両腋の下にコットン・パッド(綿の布)を12時間にわたり挟んでもらうことで採取しました。
そうして採取した女性たちの体臭サンプルの匂いを男どもに嗅がせて、体臭の①芳(かぐわ)しさ ②魅力 ③女性らしさ ④きつさを判定させました。
結果
絶食中には、女性の体臭の芳しさ・魅力・きつさが普段と違いませんでした。
興味深いことに、カロリーを再び摂るようになった時期には、女性の体臭が平素や絶食中よりも芳しい一方で臭いのきつさは控えめでした。