耳鳴りと食生活・サプリ・カフェイン・塩分と(レビュー)

(2019年7月) ドイツの研究者が食生活が耳鳴り(tinnitus)に及ぼす影響についてまとめたレビューを "Australian Journal of General Practice" に発表しています。

レビューの概要

  1. 食生活の質が耳鳴りの症状に影響することを示すデータは存在する(魚・果物・野菜・全粒穀物が良さげではある)もののデータが大いに不足している。 今後いっそうの研究が必要。
  2. その一方で、サプリメント(イチョウや亜鉛など)やハーブの類の服用が耳鳴りの症状軽減に効果がないことは、これまでの研究から明白である(コクラン・レビューなどのシステマティック・レビューでそういう結果となっている)。 サプリやハーブなどで深刻な副作用が生じる恐れすらある(特に血液希釈剤や抗生物質などの薬と併用する場合)。 医師は耳鳴りの軽減を目的としてサプリメントを患者に推奨すべきではない。
  3. 耳鳴りの改善にカフェインを避けるのが良いと言われているが、これを裏付ける医学的なデータは存在しない。 カフェイン摂取量と耳鳴りの関係を調べた観察研究の多くでは、コーヒー飲用量が多い人には耳鳴りが少ないという結果になっている。
  4. 塩分摂取量を減らすと耳鳴りが改善されるというデータは存在しないが、理屈のうえでは塩分を減らして耳鳴りが緩和されてもおかしくない。 耳鳴り以外の健康のことを考えても塩分摂取量を減らすことが推奨される。