軽度認知障害における物忘れの程度とアルツハイマー病の有無の関係

(2019年7月) "Journal of Alzheimer's Disease" に掲載されたリスボン大学などによる研究で、健忘性の軽度認知障害(MCI)の患者176人を調べたところ、アミロイドβに冒されている(*)人は認知機能テストの成績(認知機能の客観的な尺度)が悪かったものの、物忘れの程度(認知機能の主観的な尺度)とアミロイドβの有無との間に関係が見られなかった。 抑鬱の有無とアミロイドβの有無との間にも関係が見られなかった。

健忘性の軽度認知障害の人のアルツハイマー病の有無を判定するのに、体感的な物忘れの程度や抑鬱の程度はあてにならないのではないかということ。
(*) アミロイドβはアルツハイマー病患者の脳に蓄積が見られる毒性タンパク質。 アミロイドβに冒されてるかどうかは、アミロイドβの存在を示す物質の脳脊髄液中における濃度やPETによる脳画像で判定した。