乳製品の2型糖尿病リスクへの影響(レビュー)

(2019年6月) 欧米の研究グループが乳製品の2型糖尿病リスクへの影響についてまとめたレビューを "Advances in Nutrition" 誌に発表しています。

レビューの要旨

  1. 複数の大規模なコホート研究および少数のランダム化比較試験(RCT)で、各種乳製品が2型糖尿病のリスクに及ぼす影響は「中立的」あるいは「そこそこ有益」だという結果になっている。
  2. 乳製品の中でも2型糖尿病予防の効果が強いのはヨーグルトだとするデータが増加しつつある。 ただし、こうしたデータの多くはコホート研究のものでありRCTのデータは乏しい。
  3. 乳製品が含有する脂肪酸(中鎖脂肪酸・一部の飽和脂肪酸・トランスパルミトレイン酸)が2型糖尿病の予防や代謝面の健康に有益であるかもしれないが、乳製品の脂肪酸が実際に健康効果を発揮しているのか、それとも単に乳製品の摂取量の指標でしかないのかが明確でない。 この点に関して今後の研究で確認する必要がある。
  4. 乳製品が含有する飽和脂肪酸だけが健康に資するというよりも乳製品を構成する成分全体が有益であるのかもしれない。

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今回のレビューはとあるワークショップ(研究者の集い)で討議された内容をまとめたものなのですが、そのワークショップは Dutch Dairy Association(オランダ乳製品協会)と FrieslandCampina(オランダの乳製品メーカー)により主催されました。