野菜/果物の心臓病予防の効果は残留農薬の程度により異なる?

(2019年9月) "Environment International" 誌に掲載された米国の研究。

研究の方法

心血管疾患やガンの病歴がない女性 145,789人および男性 24,353人を対象に、食生活などに関するアンケート調査を実施したのち、平均13年間ほどにわたり冠動脈疾患(CHD)の発生状況を追跡調査した。

果物/野菜の残留農薬の程度は米国農務省のデータに基づき推定した。

結果

追跡期間中に 3,707件のCHDが発生した。

残留農薬が少ない果物/野菜(LPFV)の摂取量が多い場合にはCHDリスクが低下していたが(1)、残留農薬が多い果物/野菜の摂取量とCHDリスクとの間には関係が見られなかった(2)

(1) 例えば、LPFVの1日あたりの摂取量が1食分未満の場合に比べて、4食分以上の場合にはCHDリスクが18%低下していた。

(2) 参考グラフ。 一見右肩上がりで摂取量が多いほどCHDリスクが増加しているが、統計学的に有意な結果ではない。 リンク先の左グラフが高残留農薬で、右グラフが低残留農薬。

今後の研究で、血液検査により農薬への暴露を調べるなどして今回の結果を確認する必要がある。

残留農薬スコア

0~3が「低残留農薬」、4~6が「高残留農薬」。
  • 0: エンドウ豆など、グレープフルーツ、干しプルーン/プラム、オレンジ・ジュース
  • 1: りんごジュース/りんごサイダー、カリフラワー、豆腐、サツマイモ、トマト
  • 2: マスクメロン、ニンジン、かぼちゃ
  • 3: ブロッコリー、オレンジ、ブルーベリー、なすび、ズッキーニ
  • 4: セロリ、ケールなど、生のリンゴまたは梨(なし)、ブドウやレーズン、ピーマンなど、りんごソース
  • 5: さやえんどう
  • 6: レタス、桃、プラム、ほうれん草、苺