食事脂肪の摂取量と皮膚ガンのリスク(メタ分析)

(2019年7月) "Nutrition and Cancer" 誌に掲載されたメタ分析で、食事脂肪の摂取量と皮膚ガンのリスクの関係が調査されています。
タイトル: Dietary Fat Intake and the Risk of Skin Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis of Observational Studies
著者: Liang Ruan et al.

研究の方法

食事脂肪の摂取量と皮膚ガンのリスクの関係を調べ 2018年12月1日までに発表された12の研究(前向きコホート研究3つ、ケース・コントロール研究9つ)のデータをまとめて分析しました。

3つの前向きコホート研究のデータに含まれる人数は合計17万人超でした。

結果

  1. 食事脂肪トータルの摂取量と皮膚ガンのリスクとの間には関係が見られなかった。
  2. 飽和脂肪の摂取量と皮膚ガンのリスクとの間には関係が見られなかった。
  3. 一価不飽和脂肪(1)の摂取量が多いと基底細胞ガン(皮膚ガンの一種)のリスクが10%低かった。
  4. 多価不飽和脂肪(2)の摂取量が多いと扁平上皮ガン(皮膚ガンの一種)のリスクが19%高かった(3)

    (1) オリーブ油・菜種油・ベニバナ油・ナッツ類などに多く含まれる。

    (2) 主としてオメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸を指す。 オメガ3脂肪酸は魚の油の成分。 オメガ6脂肪酸はコーン油・綿実油・大豆油に多く含まれる。

    (3) 原文では "potentially(~の可能性がある)" という表現が使われているので、おそらく統計学的な有意性に問題があった。