食生活と前立腺や膀胱のガンになるリスクとの関係

(2019年6月) 食生活がメディテラネアン・ダイエット(MD)などにどれだけ近いかと前立腺や膀胱のガンになるリスクとの関係を調べたオランダの研究が "Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention" 誌に掲載されています。
タイトル: Adherence to the Mediterranean diet and risks of prostate and bladder cancer in the Netherlands Cohort Study
著者: Maya Schulpen & Piet A. van den Brandt

研究の方法

男性 58,279人および 女性 62,573人を対象に、食生活に関するアンケート調査を実施してMD(飲酒は考慮しない)への近さをスコア化し、その後20年間における前立腺/膀胱ガンの発症状況を調べました。

結果

20年間の調査期間中に前立腺ガン 3,868件(このうち進行前立腺ガンは 1,256件)および膀胱ガン 1,884件が発生しました。

前立腺ガン

MDスコアが高くても(食生活がMDに近くても)進行前立腺ガンのリスクは低下していませんでした。

それどころか、MDスコアが高いと非進行前立腺ガンのリスクが増加していました。 研究グループによると、MDスコアが高い人は高学歴で健康志向であることが多いため、ガン検診を受ける率が高いなどの理由で前立腺ガンに気付きやすい(ガンが発生したとカウントされる)のではないかと述べています。

膀胱ガン

膀胱ガンについても、MDスコアと発症リスクとの間には関係が見られませんでした。

WCRF/AICR

WCRFやAICR(*)の食生活ガイドラインに食生活がどれだけ近いかと前立腺/膀胱ガンになるリスクとの間にも関係が観られませんでした。
(*) WCRF - 世界がん研究基金、AICR-米国がん研究協会