タイトル: Dietary quality and the colonic mucosa–associated gut microbiome in humans
著者: Yanhong Liu et al.
著者: Yanhong Liu et al.
研究の方法
横断調査において、ポリープが生じていない34人を対象に、結腸粘膜を採取して腸内細菌の種類構成を調べたり、食生活に関するアンケート調査を実施したりしました。結果
- HEI(Healthy Eating Index)と呼ばれる米国のガイドライン(2005年版)の総スコアが低い(食生活が食事ガイドラインからかけ離れている)と腸内細菌の種類の多様性が乏しかった。
- 果物の摂取量が少ないと腸内細菌の種類の多様性が乏しかった。
- 乳製品や大豆飲料(1)の摂取量が少ないと腸内細菌の種類の多様性が乏しかった。
- 固体脂肪・アルコール・添加糖の摂取量が多いと腸内細菌の種類の多様性が乏しかった。
- HEIの総スコアが低いと Parabacteroides、Roseburia、Subdoligranulum といった腸内細菌が少なく、Fusobacterium 菌が多かった。(2)
- 果物の摂取量が少ないと Roseburia 菌が少なく、Bacteroides 菌が多かった。
- 乳製品や大豆飲料の摂取量が少ないと Faecalibacterium 菌と Fusobacterium 菌 が少なく、Bacteroides 菌が多かった。
- 固体脂肪・アルコール・添加糖の摂取量が多いと Subdoligranulum 菌が少なく、Escherichia 菌と Fusobacterium 菌が多かった。
(1) 米国NIHのサイトを見ると、2015年版では「乳製品に、栄養を強化した大豆飲料(たぶん豆乳)も含む」とあるが、2005年版には乳製品と大豆飲料を関連付ける記述は無い。
(2) お手数をおかけして申し訳ございませんが、細菌の和名や働きは各自で調べてください。 最近、肩こりと眼精疲労がひどいのでね。