食生活の酸性度と高血圧のリスク

(2019年8月) "Clinical Nutrition ESPEN" に発表されたメタ分析。

メタ分析の概要

10の研究(コホート研究4つ、横断研究6つ)のデータを分析し、次の結果となった:
  1. PRAL値が高いと高血圧(本態性)のリスクが14%高かった。 PRAL値が高いと収縮期(最高)血圧の値も高かった。 (8つの研究のデータを用いた分析)
  2. NEAPの値が高いと高血圧のリスクが35%高かった。 (4つの研究のデータを用いた分析)

PRALとNEAP

PRAL(potential renal acid load)は、食品の酸性かアルカリ性かを示す尺度です。 PRALでは、果物と野菜がアルカリ性食品に分類され、肉や魚などの動物性たんぱく質と穀類、それに塩分が添加された加工食品が酸性食品に分類されます。

NEAP(net endogenous acid production)は個々の食品ではなく食生活全体の酸性度の指標です。 NEAPの算出法(どの栄養素を計算に入れるか)は研究者により異なりますが、Frassetto et al.の提唱する算出法(*)では、1日の食事中に含まれるタンパク質とカリウムの量から食生活の酸性度を算出します。 タンパク質摂取量が多いほどスコアが高く(食生活が酸性に)なり、カリウム摂取量が多いほどスコアが低く(食生活がアルカリ性に)なります。 カリウムは野菜や果物に豊富に含まれています。
(*) NEAP〔mEq/日〕 = (54.4×タンパク質摂取量〔g/日〕)÷ カリウム摂取量〔mEq/日〕 - 10.2