飲み物のタイプと動脈硬化の兆候

(2019年7月) 中年の女性を対象に飲み物のタイプと動脈硬化の兆候との関係を調べた米国の研究が "Plos One" に掲載されています。

研究の方法

様々な人種から成る46才前後の女性 1,235人を対象に、飲み物(コーヒー・紅茶・牛乳・アルコール飲料・加糖飲料・人工甘味料飲料・果汁)の飲用状況などに関するアンケート調査を実施し、その14年後に頸動脈における動脈の硬化具合を検査しました。

結果

コーヒー

コーヒー飲用量が0杯/日超~2杯/日未満の場合には0杯/日の場合よりもIMT(*)が0.027~0.031mm厚いという結果でした。 コーヒー飲用量が2杯/日以上の場合には0杯/日の場合とIMTに差がありませんでした。
(*) intima-media thickness(内膜中膜肥厚)の略称。 動脈壁の最も内側の2つの層の厚みのこと。 IMTの厚みは小さいほうが健康的。 とある文献によると0.9mmを超えると異常とみなされる。 「受動喫煙で子供の血管が老化する」によると一度増えたIMTはもう元に戻らない。

研究グループによると、コーヒーは血管の健康にとって良い面と悪い面がありますが、良い面のほうが勝るのかもしれません。 ただ、今回の結果は交絡要因を排除しきれていないだけかもしれません。


コーヒー飲用量とIMT。グラフが示す範囲は0~5杯

適度な飲酒の習慣があるとIMTが薄いという関係が見られました。

研究グループによると、適量の飲酒が血管の健康に良いのかもしれませんが、飲酒によりガンなどの病気のリスクが増加する恐れもあります。


飲酒量とIMT。グラフが示す範囲は0~2杯

牛乳

牛乳(低脂肪ではない)とIMTの関係はU字型のグラフとなりました。 飲用量が0杯超/日~0.5杯未満/日の場合にIMTが、0杯/日に比べて0.043mmgおよび0.5杯以上/日に比べて0.062mm厚かったのです。

研究グループによると、牛乳に関して今回の結果はたまたまかもしれない(牛乳を飲む人が少なかったのでデータが不足)ので、今後の研究で今回の結果を確認する必要があります。

その他

その他の飲料とIMTとの間には関係が見られませんでした。