100%果汁のジュースでもガンのリスクが増加していた!

(2019年7月) "*The BMJ*" に掲載されたフランスの研究で、100%果汁のジュースであっても飲用量が多いとガンのリスクが増加するという結果になっています。

研究の方法

フランスに住む18才以上の男女10万人超(平均年齢42才)を対象に、過去24時間の食生活を尋ねるアンケート調査を行って糖類飲料(100%果汁のジュースを含む)や人工甘味料が添加された飲料の飲用量を調べ、その後5年間前後にわたりガン(乳・前立腺・大腸など)の発生状況を追跡調査しました。

結果

  1. 追跡期間中に 2,193件のガンが発生した(乳ガンは693件)。
  2. 糖類飲料の飲用量が100ml/日増えるごとに、ガン(全体)のリスクが18%増加していた。 100%果汁ジュースに限っても12%のリスク増加だった。
  3. 糖類飲料の飲用量が100ml/日増えるごとに、乳ガンのリスクが22%増加していた。 前立腺ガン大腸ガンではリスク増加は見られなかった。
  4. 人工甘味料飲料の飲用量とガン(全体でも部位別でも)のリスクの間には関係が見られなかった。

結論

糖類飲料(100%果汁ジュースを含む)を控えるのがガン予防に役立つ可能性かもしれません。 ただし、大規模な前向き研究を今後複数行って今回の結果を確認する必要があります。

解説

糖類がガンのリスク要因であると思われますが、糖類飲料に含まれる化学物質もガンのリスクが増加する一因かもしれません(例えば、カラメル色素を含有する飲料に添加される4-メチルイミダゾール)。

100%果汁のジュースでもガンのリスクが増加していた理由はよくわからないようです。 研究グループは「果物ジュースの農薬でリスクが増加する可能性があるかもしれない」と述べていますが、それならジュースでない果物を食べるのでも同様にリスクが増加するはずですね。

研究グループは「果汁に含まれる抗酸化物質とタバコの煙が反応して発がん性物質が生じる可能性がある」と述べてもいますが、続けて「しかしながら、100%ジュース飲用量と喫煙習慣の間に関係が見られなかったしなあ」と述べて、この仮説を否定しています。