20代女性における身体活動量・座って過ごす時間・鬱症状の関係

(2019年7月) 身体活動量や座って過ごす時間と鬱症状との関係を若い女性で調べたオーストラリアの研究が "Journal of Science and Medicine in Sport" に掲載されています。
タイトル: Sitting time and depression in young women over 12-years: The effect of physical activity
著者: T.G. Pavey & W.J. Brown.

研究の方法

オーストラリアに住む22~27才の女性 9,061人を 2000年から 2012年まで追跡調査したデータを用いて、身体活動量(PA)や座って過ごす時間(ST)と鬱症状との関係を分析しました。

結果

  1. STとPAにおいて最も健康的であると目される(*)グループに比べて、PAが皆無でSTが4時間超~8時間/日のグループは鬱症状が多く見られた。
    (*) 次の2つの条件の両方に合致するグループ: ①STが4時間/日未満、②PAに応じてデータを4つのグループに分けた中でPAが最大
  2. STが10時間/日以上の場合には(4時間/日未満の場合に比べて)鬱症状が一定水準以上であるリスクが高かった。 リスク増加幅はPAにより異なり、PAが最大の場合には49%だったが、PAが最低の場合には72%だった。
  3. PAが少しでもあれば抑鬱リスクが低下していた。 ただし、STが10時間/日を超える場合は例外だった。
  4. STが8~10時間/日であってもPAがあれば抑鬱リスクが緩和されていたが、STが10時間以上の場合にはPAによる抑鬱リスク緩和は見られなかった。
上記の結果に基づき研究グループは、「PAが十分であればST過剰の悪影響が緩和されるものの、STがあまりにも長い(10時間以上)場合にはPAでカバーしきれない」と結論づけています。