3週間の食生活改善で若年成人の抑鬱が改善された

(2019年10月) "Plos One" に掲載されたオーストラリアの研究。

研究の背景

劣悪な食生活であると抑鬱のリスクが高いという強固な疫学的データが存在する一方で、果物・野菜・魚・脂身の少ない肉を中心とする健康的な食生活だと抑鬱リスクが低いというデータも存在する。

これを裏付けるランダム化比較試験としては、鬱症状が顕著な場合に食生活を改善すると抑鬱が改善されるという結果になったものが1つあるのみで、若年成人を被験者とする試験はこれまでに行われていない。(そこで今回の試験では若年成人)

研究の方法

鬱症状が顕著で食生活も劣悪な若年成人131人を2つのグループに分けて、一方のグループにのみ健康的な食生活を3週間にわたり続けさせた。 3週間の最後まで試験につきあったのは38人ずつだった。

食生活改善の内容は次の通り(特記のあるものを除き1日あたり): 野菜5食分、果物2~3食分、全粒穀物3食分、タンパク質(赤身肉、鶏肉、卵、豆腐、豆)3食分、糖類が添加されていない乳製品3食分、魚(週に3回)、オリーブ・オイル小さじ2杯、ターメリックとシナモン(大部分の日に小さじ1杯)、そして、精白された糖質(糖類を含む)・油っけの多い肉・加工肉・ソフトドリンクを避ける。

結果

食生活を改善したグループは平素の食生活を続けたグループよりも鬱症状が低下していた(当初の鬱症状の程度を考慮したうえでの結果)。