4万人弱を対象に有機食品と乳ガンのリスクの関係を調べた研究

(2019年6月) "Current Developments in Nutrition" 誌に掲載された米国の研究で、有機野菜をよく食べる人は乳ガンになることが少ないという結果になりました。 オーガニック・フードは農薬の使用量が少ないためかもしれません。
タイトル: Association Between Organic Food Consumption and Breast Cancer Risk: Findings from the Sister Study
著者: Yong-Moon Mark Park et al.

研究の方法

米国に住む35~74才の女性4万人弱を対象に、過去1年間におけるオーガニック・フード(有機野菜・有機肉・有機乳製品)の摂取量を尋ねたうえで平均9年間にわたり乳ガンの発生状況を追跡調査しました。

そして、乳ガンのリスクに影響する色々な要因を考慮しつつ、オーガニックフードの摂取と乳ガンになるリスクとの関係を分析しました。

結果

62%の女性が、過去1年間のうちにオーガニック・フードを少しでも食べたと回答しました。

追跡期間中(追跡開始から最初の1年はデータから除外)に 2,336件の乳ガンが発生しました。

オーガニック・フードを食べていたグループは食べていなかったグループに比べて、乳ガンになるリスクが13%低下していました。 エストロゲン受容体陰性(ER-)の乳ガンに限ると23%のリスク低下でした。

当初の調査で「過去1年間のうちに食べた野菜の半分以上が有機野菜だった」と回答したグループは、「過去1年間のうちに有機野菜をまったく食べなかった」と回答したグループに比べて、乳ガンのリスクが13%低下していました。 有機肉有機乳製品では、このような関係は見られませんでした。

肥満度・閉経状態・生活習慣・ガン検診・家族歴などの別に分析しても同様の結果となりました(つまり例えば、肥満しているかどうかにかかわらずオーガニック・フードを食べていたら乳ガンのリスクが低かった。 さらに例えば、閉経後女性でも閉経前女性でもオーガニック・フードを食べていたら乳ガンのリスクが低かった)。