ニンニクを食べる習慣と高齢者の死亡リスク

(2019年7月) "Nutrients" 誌に掲載された中国の研究で、ニンニクを食べる習慣がある高齢者は死亡リスクが低いという結果になりました。

研究の方法

中国に住む80才以上(平均93才)の高齢者 27,437人を対象にアンケート調査を実施して、60才の時点およびアンケート実施時点におけるニンニクの摂取頻度を尋ねました。

そして、それから平均3.4年間にわたり生存状況を追跡調査しました。

結果

追跡期間中に 22,321人が死亡しました。

アンケート実施時点においてニンニクを食べる頻度が週に1回未満だったグループに比べて、ニンニクを週に1~4回食べていたグループでは8%およびニンニクを週に5回以上食べていたグループでは11%それぞれ死亡リスクが低下していました。

ニンニクの健康効果

ニンニクには有機硫黄化合物(OSC)・酵素類・アミノ酸・セレニウム・その他微量元素などが含まれています。 大部分の研究はニンニクの効果がOSCによるものであることを示していますが、他の成分もニンニクの有益性に貢献している可能性があります。

研究グループによるとニンニクには、抗発ガン・抗酸化・抗菌・抗炎症・抗カビ・血圧降下・コレステロール値低下・血糖値降下といった作用が期待されています。 疫学的研究では、ニンニクをよく食べる人には結腸・胃・口腔のガンが生じにくいことが示されています。

年をとるとROS(活性酸素種)が体内で発生して細胞に酸化ダメージが蓄積します。 このダメージが老化プロセスにおける変性疾患を助長している可能性が高いのですが、生体外実験や動物実験でOSCなどのニンニクの成分に抗酸化作用があることが示されています。 数は少ないのですがヒト試験でも、ニンニクが抗酸化作用を発揮することが示されています。

ニンニクやニンニク由来のOSCは、NF-κBを抑制したりROSの濃度を低下させることによって老化を遅らせてくれる可能性があります。