閲覧以外で当サイトのコンテンツを利用する場合には必ず引用・転載・ネタ探しをするときのルールに目を通してください。

カロリーゼロの炭酸飲料を飲んでいても腹部に脂肪が付く

(2015年5月) "Journal of the American Geriatrics Society" に掲載された UT Health Science Center(米国)の研究で、砂糖の代わりに人工甘味料が使われたカロリーゼロの炭酸飲料(以下「ダイエット・ソーダ」)を飲んでいる人でも腹部に脂肪が付くという結果になりました。

研究の方法

この研究では、メキシコ系およびヨーロッパ系の米国人高齢者(65才以上)466人を対象に、炭酸飲料を飲む量と飲んでいる炭酸飲料がダイエット・ソーダか砂糖入りの炭酸飲料かを聞き取り調査したのち、9年超にわたって追跡調査しました。 ウェストのサイズの測定は、追跡調査期間中に3年おきに行いました。 ウェスト・サイズの測定時に聞き取り調査も繰り返しました。

結果
ダイエット・ソーダの飲用量と追跡期間中におけるウェスト・サイズの増加幅の関係は次のようなものでした:

飲む量 ウェストの増加幅
0本 1インチ(2.54cm)未満
1日あたり1本未満 約2インチ
1日あたり1本超 3インチ超

当初のウェスト・サイズや、運動量、糖尿病の有無、喫煙習慣の有無などの諸要因を考慮しても、ダイエット・ソーダとウェスト・サイズとの間に見られた統計学上の有意性は失われませんでした。 ダイエット・ソーダとウェスト・サイズ増加との関係は肥満者で顕著でした。

研究者は次のように述べています:
「ダイエット・ソーダを飲まない人に比べて、ダイエット・ソーダを毎日飲むという人では腹部脂肪の増加率がが3倍になっていました」
ウェスト・サイズと内臓脂肪
ウェスト・サイズが大きくなる原因としては皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、高齢者でウェスト・サイズが大きくなる場合、それは内臓脂肪によるものです。 内臓脂肪は炎症・2型糖尿病メタボリックシンドローム・心臓発作・脳卒中・ガン・早死になどのリスクが増加する原因になると考えられています。
過去の類似研究

同じ研究チームが過去に行った研究でも、人工甘味料の使われた飲料(炭酸飲料、コーヒー、紅茶)を飲む量が多いほど体重が大きく肥満のリスクが高いという結果になっています。 この過去の研究では25~65才の男女 3,600人超を調査しました。

留意点

複数の観察研究でダイエット・ソーダを毎日飲む人は糖尿病や、心臓発作、脳卒中などのリスクが長期的に増加することが示されており、今回の結果はこれらの観察研究の結果と合致します。 しかしながら、今回の研究はダイエット・ソーダと腹部肥満との相関関係を示したものに過ぎず、因果関係を証明するものではありません。

また、今回の研究は65才超の高齢者のみのデータに基づいているため、この結果が若い人にも適用できるか否かは不明です。