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家族歴とは

家族歴(family history)とは、血縁者が過去にかかったことがある、または現在かかっている病気に関する情報のことです。

親と本人(あるいは本人と子供)は遺伝子の半分を共有しています。 そのため、親子で外見が似るのと同様に、特定の病気にかかるリスクも似てきます。 したがって家族歴は、本人が特定の病気にかかるリスクを示していると考えられます。 遺伝子の検査を行うことなく、遺伝的なリスク要因の大体の傾向を把握しようとして用いられるのが家族歴だというわけです。
「家族歴」とはいうものの、妻・義理の父母・養子などのように血が繋がっていない家族のデータは使えませんから、実際には「血縁者歴」だというわけです。

病気のリスク要因としては、普段の食事・運動量・体重・喫煙・飲酒・環境汚染などがありますが、家族歴もそういうリスク要因の1つです。

家族歴のデータとして用いられる血縁者の範囲

家族歴でデータとして用いられる血縁者の範囲は場合により異なりますが、最も狭い場合には両親・子供・兄弟姉妹(第一度近親者)で、最も広い場合でも祖父母・おじ・おば・いとこ・孫(第二度近親者)までです。

家族歴のデータとして用いられる情報

家族歴では疾患発症時の年齢や人数も重要で、世間の平均よりも若いうちから高血圧になった血縁者がいるとか、血縁者のなかに同じ病気になった人が複数いるなどは家族歴として重要な情報となります。

例えば乳ガンの場合、 米国の国立衛生研究所の定義によると、本人の親・兄弟・子供のうち、①50歳未満で乳ガンを発症した人が二人以上、あるいは②年齢を問わず乳ガンを発症した人が三人いる場合に「有意な家族歴」があるとされます。

家族歴の適用対象
家族歴が判断材料として用いられるのは次のようなものです:
心身の疾患・アルコール依存症・薬物依存症・妊娠合併症・流産・死産・先天欠損(奇形児)・不妊・生活習慣・寿命・死因など