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果糖とは

砂糖の主成分は蔗糖(スクロース)ですが、この蔗糖はブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)で構成されています。 人体ではポリオール経路と呼ばれる代謝経路により、ブドウ糖から果糖が合成されます。

果糖を食べると

体内に入った果糖は肝臓で分解されて中性脂肪(トリグリセライド)へと変換されます。 そしてその際に尿酸値を押し上げます。 過剰な尿酸は、肥満や2型糖尿病などの代謝疾患のリスクを増加させます。

果糖を含有する食品
果糖は果物やハチミツに含まれていますが、これらにおいても単独では存在しません。 例えばハチミツでは、果糖が50%、ブドウ糖が40%、その他が10%という感じで他の糖類と混ざっています。
マメ知識
「果糖(fructose または fruit sugar)」という名前は、果実を意味するラテン語の「fructus」に由来しています。

果糖は加工食品の添加物としても使われています。 清涼飲料水には「ブドウ糖果糖液糖」というのが使われていますが、これは果糖含有率(糖に占める果糖の割合)が50%未満の液糖(異性化糖)を指します。 また、スポーツドリンクに使われている果糖含有率が90%以上の液糖は「高果糖液糖」と呼ばれます。

果糖は有害だが果物は健康的

果糖は普通の砂糖に比べても体に良くなくて、肥満・糖尿病・脂肪肝・ガンなどの一因になる可能性があります。

しかし果物には、果糖だけでなく抗酸化物質・食物繊維・ビタミン類・微量元素など果糖の害を相殺する成分も含まれているので、常識的な量を食べるのであれば問題はありません。 果物は健康的な食品として推奨されています。

スポーツドリンクと果糖

スポーツドリンクには果糖が高い比率で用いられていますが、"American Journal of Clinical Nutrition" に掲載された研究によると、運動によって体内に入った果糖の消費が促進されます。ただし運動によって果糖が消費されるのは果糖の摂取後に運動をする場合だけで、運動後に果糖を摂取しても果糖の消費は促進されません。

しかしながら果糖には疲労回復効果があると言われているので、その点からすれば運動後にスポーツドリンクを飲むのも良いかもしれません。

「異性化糖」の英語と日本語

「ブドウ糖果糖液糖」や「高果糖液糖」という異性化糖の分類は日本農林規格(JAS)が定める日本独自の分類です。

米国では異性化糖の規格としてHFCS42・HFCS55・HFCS90という3種類が定められています。 それぞれ、水分(異性化糖の水分含有率は24%)を除いた後の果糖含有率が42%・55%・90%の糖を指します。 HFCS90はそのまま飲料や食品に用いられることは少なく、HSFC42と混ぜてHSFC55を作るのに使われます。

異性化糖のことを英語で "high fluctose corn syrup(HFCS)" と言い、これの逐語訳は「高果糖液糖」に近いのですが、HFCSのカバーする果糖含有率が42~90%とブドウ糖果糖液糖の範囲までも含んでいるので、HFCSの訳語としてはやはり「異性化糖」が適当です。

「異性化糖」には "high fluctose corn syrup" のほかに "isomerised sugar" という訳語もありますが、"isomerized sugar" で検索すると日本のページばかりが出てくるので「異性化糖」という言い方が日本独自のもので、「異性化糖」から "isomerised sugar" という英語が作られたのではないかと思います。