心臓突然死とは

心臓突然死(sudden cardiac death)とは、健康そうに見えた人が突然心停止(sudden cardiac arrest)のために急死してしまうことです。 心臓突然死は米国では自然死の原因としてトップ(*)です。 心臓突然死が生じやすいのは30代半ばから40代半ばで、男性は女性の2倍も心臓突然死のリスクが高くなります。
(*) 米国では毎年35万人ほどが突然心停止で亡くなります。 この数字は心血管疾患全体による死亡の半分に当たります。

突然心停止が起こったのち直ちにCPR(心肺蘇生法。 人工呼吸と心臓マッサージ)を行い、速やかに除細動器により心臓にショックを与えることで通常の心拍を再開できれば生命が助かります。

突然心停止が起こった患者は救急車ですら間に合わず、すぐに死んでしまうことが多い(*)ため、これまで突然心停止に予兆は存在しないと考えられてきましたが、Cedars-Sinai Heart Institute の研究によると、半数のケースでは突然心停止でも前兆が存在します。
(*) 心突然死の生存率は7%未満であるとも、病院内で起こるものを除いて9.5%であるとも言われています。
突然心停止

突然心停止とは、心臓の電気信号が機能不全を起こすために不整脈が生じ、そのために心臓が(しばしば突如として)鼓動を停止してしまうことです。 突然心停止になると、血液が脳に送られなくなるために数分のうちに意識を失います。 突然心停止は、直ちに治療を開始しない限り命を失います。

突然心停止の原因

心臓が健康な人の場合、突然心停止の大部分には何らかの外部的なきっかけがあります。 それは例えば、電気ショックであったり、違法な薬物の使用であったり、(心臓のサイクル的に悪いタイミングでの)胸部への外傷であったりします。

冠動脈疾患・拡張型心筋症・先天性心疾患・心臓弁膜症などの心臓疾患を患っていると、突然心停止のリスクが増加します。 大部分の突然心停止は、冠動脈疾患を患っている人に生じます。 冠動脈疾患により突然心停止のリスクが増加するのは、コレステロールなどの沈着物が血管に付着して心臓への血流が妨げられるために、心臓が電気信号をスムーズに伝えられなくなるからです。

心筋や心弁に問題は無くて心臓の電気信号それ自体に問題が生じるために突然心停止が起こるというケースもあります。 こういったケースは、ブルガダ症候群やQT症候群の患者で生じます。

突然心停止と心臓発作

突然心停止は心臓発作(急性心筋梗塞)と混同されがちですが、この2つは同じものではありません。 心臓発作は、血液の心臓への循環が妨げられることにより起こります。

突然心停止は心臓発作(重度の冠動脈疾患が原因であることが多い)が生じた後や心臓発作から回復している最中に起こりやすくなりますが、大部分の心臓発作は突然心停止にまで至りません。 心臓発作により突然心停止のリスクが増加するのは、 心臓発作により生じた瘢痕組織の周囲で電気信号がショートして、心臓のリズムに異変が生じることがあるためです。