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ビタミンDについて

ビタミンDとは

ビタミンDは脂溶性のビタミンです。 脂溶性ビタミンは、水に溶けにくく油に溶けやすいという性質を持ちます。 脂溶性ビタミンは、過剰に摂取した場合に尿により排出されるということがないので、過剰摂取に注意する必要があります。

ビタミンDは、小腸によるカルシウムなどのミネラルの吸収を助ける作用を持つほか、健康な骨や筋肉を維持するのにも必要とされます。 ビタミンDにはさらに、傷んだ細胞を細胞死に導いたり、ガンの腫瘍に栄養を供給する血管が形成されるのを阻害したりすることによってガンを抑制する作用もあると思われます。 最近では心血管(心臓と血管)やダイエットへのビタミンDの効果も注目されています。

ビタミンDは、光・熱・酸化に弱いので、ビタミンDのサプリメントは冷蔵庫に保管するのが良いでしょう。

ビタミンD2 とD3

主に植物の体内に存在するのがビタミンD2(エルゴカルシフェロール)で、主に動物体内に存在するのがビタミンD3(コレカルシフェロール)です。 人が日光に当たったときに体内で生産されるのもビタミンD3です。

カルシフェジオール(下記の「体内でのビタミンDの変換」を参照)の血中濃度を維持するうえで ビタミンD2とD3どちらが優れているかについては複数の研究が行われていますが、それらの結果は大きく分けて次の3通りになります:
  • ビタミンD3の方が優れている
  • D2とD3で同程度である
  • 長期的にはD3の方が優れている(消失半減期がD2で33日、D3で82日)

くる病の緩和については、D2とD3で同程度の効果があるとされています。

ビタミンD2のサプリメントを服用するとビタミンD3の体内量が減ってしまうという結果になった研究があります。 参考記事: ビタミンD2 のサプリメントでビタミンD3の体内量が減少する

体内でのビタミンDの変換
ビタミンD3には次の3つの形態があります:
  • コレカルシフェロール/エルゴカルシフェロール
    日光に当たって皮膚で作られたり、サプリとして飲むビタミンD。
  • カルシフェジオール
    コレカルシフェロールまたはエルゴカルシフェロールから作られる中間生産物。 ビタミンDの血中濃度の計測に用いられる。 カルシジオールあるいは25-ヒドロキシビタミンD3とも呼ばれる。
  • カルシトリオール
    最終生産物。 体が利用できるビタミンDはこれ。 1,25-ジヒドロキシビタミンD3とも呼ばれる。

皮膚に日光が当たって作られたり、食事・サプリメントから摂取したコレカルシフェロールやエルゴカルシフェロールは血流に乗って肝臓に運ばれ、そこでカルシフェジオールに変換されます。 そして、カルシフェジオールからカルシトリオール(人体が利用できる活性型のビタミンD)が作られます。

つまり、ビタミンDは体内で次の順序で変換されてゆくというわけです:
コレカルシフェロール/エルゴカルシフェロール ⇒ カルシフェジオール ⇒ カルシトリオール
ビタミンDの血中濃度の測定には、最終生産物であるカルシトリオールではなくて中間生産物であるカルシフェジオールの血中量が用いられます。