相対リスクと絶対リスク

絶対リスク』とは、いわゆる普通のリスクのことです。 例えば、人口の2%がかかる病気であれば、その病気の絶対リスクは2%ということになります。 一般的に「何かのリスク」という場合、それは絶対リスクのことです。 これに対して、リスクの増減についてパーセンテージで語るとき、その数字はおそらく『相対リスク』でしょう。

具体例

人口全体の2%がかかる病気にかかるリスクが喫煙者では50%(1.5倍に)増加するという場合、この50%という数字は相対リスクです。 基準となる数字(2%)があって、その数字に対する相対的な増減の割合(+50%)を述べているからです。

この50%という相対リスクの数字は、絶対リスクで表すと1%でしかありません。 基準となる数字が2%でしかないために、それが+50%(1.5倍)されても、2×1.5=3%にしかならないためです。 喫煙者における絶対リスクが3%で、人口全体における絶対リスクが2%なので、3-2=1%だというわけです。

リスクが減るという場合も同様です。 例えば、緑茶によって胃ガンになるリスクが相対リスクで30%減るという話の場合にも、胃ガンになる人の割合(絶対リスク)が仮に0.01%であれば、30%という相対リスクでの減少率を絶対リスクに直せば0.003%でしかないということになります。

つまり、元々のリスクが0.01%と低い場合には、相対リスクで表される減少率が派手であっても、あまり意味は無いということです。 緑茶と胃ガンの例も絶対値で表せば、そもそも0.01%であった胃ガンのリスクが緑茶によって0.003%下がり0.007%になるというだけの話になります。
「最新健康ニュース」では基本的には、相対リスクのことであっても単に「リスク」としています。