解熱鎮痛剤は心の痛みだけでなく喜びまで鎮めてしまう②

(2019年4月) 研究を "Frontiers in Psychology" 誌に発表したオハイオ大学とオハイオ州立大学の研究によると、一部の解熱鎮痛剤の成分であるアセトアミノフェンにより他者への共感力が損なわれる恐れがあります。出典: OHIO study: Acetaminophen can reduce positive empathy for others

研究の方法

被験者114人を2つのグループに分けて、アセトアミノフェン1gまたはプラシーボ(偽薬)を投与しました。 試験では二重盲検法(研究者にもどの被験者がプラシーボを服用したのかわからない)が採用されました。

そして服用の1時間後に、4つの素敵な(ハッピーエンドの)ストーリーを読ませて以下を尋ねました:
  1. ストーリーをどれだけ素敵と思ったか?
  2. 登場人物がストーリー中でどれだけの喜びを感じていたか?
  3. 読者である被験者自身がストーリーを読んでどれだけの喜びを感じたか?
  4. ストーリーの登場人物にどれだけの共感を抱いたか?

結果

アセトアミノフェンの服用により個人的な喜び(たぶん上記の3)と共感的な感情(4)が低下しましたが、喜びの知覚(たぶん2)とポジティブさ(たぶん1)は低下しませんでした。

コメント

研究者は次のように述べています:
「以前の研究の結果から、アセトアミノフェンで苦痛への共感力だけでなく喜びに対する共感力も低下するのではないかと思っていましたが、やっぱりそうでした!」